金銀パラジウム合金
いわゆる銀歯のことで、保険適用の素材です。そのため安く治療ができます。日本では金属を使った歯科治療の中で、金銀パラジウム合金はとても多く使われている素材です。しかし、日本以外で金銀パラジウム合金をこんなに使っている国はありません。それは、健康面への影響があるからなのです。
日本の銀歯は、銀100%ではありません。銀40%以上、パラジウム20%、金12%などの金銀パラジウム合金という素材でできています。強度や歯へ馴染みやすくするために、他の金属との合金なのです。
中でも、銀歯に含まれているパラジウムは、非常に金属アレルギーの出やすい金属です。医療の先進国といわれているドイツやスウェーデンでは、妊婦や子供に金銀パラジウム合金を使うことを禁止している国もあるぐらいです。
アマルガム
1970年代に歯の治療の保険適用素材として、多く使われていた金属です。50%が水銀で、そのほかに銀、銅、亜鉛を含んでいます。
口の中のアマルガムの水銀は、少しずつ溶け出し、身体に蓄積されます。そのため口の中だけでなく、身体全体に影響がでます。アメリカでは、慢性疲労、不眠、うつ病、パニック発作、記憶障害、免疫低下、視力低下、慢性頭痛などにも関係しているといわれています。
現在は、日本では保険適用ではなくなり、ほとんど使われていません。これから治療する方は心配ありませんが、以前に治療した奥歯などには使用されているかもしれません。
アマルガムを取り除くとき、水銀が水蒸気となり周囲に広がるため、適切な対応が必要になります。アマルガム除去の危険性や対応を理解した歯科医院を探しましょう。